暴落や相場の急変動が恐い人が絶対に参考にするべきスキュー指数

2022年4月27日

SKEW スキュー指数 なるほど投資 投資指標 投資戦略

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連日のようにVIXを記事にしています。

VIXに関しての概要は下にまとめてあるのでご参照ください。

そもそもVIXとは?


VIXは基本的に下落するか上昇するかを一致的に表しているため、上げだしたときに損失に絶えられないなら手持ちを全て売るしかありませんが、簡単な話でVIXが20割れになった→再び上昇の可能性?の段階で売ってしまえばリターンも減るでしょうがリスクは最小限になります。

なので下落から逃げること自体はVIXだけでも可能です。


ただ、今回紹介するスキュー指数は将来下落するだろうことを、かなりの確率で当てることに役立つ先行指標です。

例えば、最近の私が気にしているVIX35以上なら株式を低リスクで買える(た)というように、スキュー指数が一定の高さになれば近々下落すると確信がもてます。



スキュー指数の基本

  1. 権利行使価格ごとのボラティリティをスキューという
  2. 現値より下側は高いボラティリティ
  3. 現値より上側は低いボラティリティ
  4. スキューは相場の下方向へのボラティリティが、上方向に比べてどれだけ高いかを示す指標

=スキュー指数が上昇しているときは機関投資家やヘッジファンドなどが目先の下落に対して備えを増やしているという意味になります。

スキュー指数の性質を理解した上で直近1年間の推移を見てみましょう。


TradingView

2021年は安定して高かったことが理解できると思います。

まず、スキュー指数は140を超えていたら基本的に危険地帯と言われています。

140より上なら上昇よりも下落に気をつけている人が多いので、一生懸命ショートスクイーズでも起こさないと上値が抜けない状態です。

日本国内でレバナスが流行り始めたタイミングのスキュー指数がやたら高かったため、当ブログではレバナス批判を5回くらいは記事にしました。そこからのレバナスはマイナス40%とか?凄まじい下げをくらっているはずですが、裏側の指標は参考にするべきです。


このスキュー指数が正しい点は12月に一度大きく下げてから、急激に戻している点です。

ここで、将来へのオプションの動きはダウンサイドを気にしているなと思ったので、短期的に配当株やバリューへ投資していました。


スキュー指数もVIXもコロナ以後は同じ問題を抱えており、両指数ともコロナ以前より平均値が高くなっている現象が起きています。

そのため、スキュー指数が140以上なら危険と書きましたが、今は150超えが危険なシグナルだと思っています。



下落が恐い、あるいは既に含み損を抱えている投資家の方はスキュー指数が150以上なら損失覚悟で利確してしまって、下がったところで再トライするのが懸命だと思います。

次にスキュー指数が高くても投資を続ける投資家は、リスクヘッジとしてVIXをロングし、グロース株や中小型株など急変に弱い銘柄の量を減らして、オルタナティブを入れるなど堅実なポートフォリオ構成ができるならスキュー指数が高くても乗り切れるとは思います。

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